不妊鍼灸『子宿りのはり』

不妊鍼灸子宿りのはり

不妊鍼灸「子宿りのはり」

 子宿りのはりは東洋医学の「陰陽論」と月経周期のホルモン周期とを中西融合した理論です。

  • 基礎体温から月経周期は,月経と排卵を境に低温相と高温相に分けることができる
  • 低温相は卵胞ホルモン(エストロゲン),高温相は黄体ホルモン(プロゲステロン)優位になる
  • 東洋医学の陰陽論から低温相は「腎陰」,高温相は「腎陽」をあてはめることができる

 この女性の月経周期のリズムによる体調の変化にあわせた施術法を用いることで,からだに無理なくどなたにでも適用できる鍼灸です。

 『子宿りのはり』のよいところ

  • 不妊治療をされている女性に,できるだけはやく赤ちゃんが授かることをめざす
  • 病院の治療をされている方に,プラスしておすすめすることができる
  • 卵巣と子宮の力を高め効果的な不妊治療をめざしている
  • 子宮内膜症や月経不順をともなう不妊治療にもおすすめである

五臓の腎と妊娠の関係

 東洋医学では人間のからだの中には五つの臓があり、それぞれが生きていくのに必要な生理機能をもつという役割があると考えられています。この五つの中に『腎』というものがあり、生命活動の源となるものを大切に保管していてまたそれを利用して生命を維持するという働きがあります。

腎が妊娠と関係していると考えられる理由

  • 腎には水(陰)と火(陽:お日様とも)の相対する2つの性質がある
  • 畑にまかれた作物の種はそのままでは発芽することはできない。水を上げてお日様によく照らされることで芽が出る。腎にはこの水とお日様の両方の性質を持っているので,生命の誕生に関係しているのだと考えられている
  • 腎の働きは女性の年齢で28歳でピークが来て35歳から衰えが顕著になる。妊娠される女性も28~30歳くらいが多く,また不妊治療をされている方も35歳以降が多いのもあてはまると考えられる
  • 鍼灸や漢方といった東洋医学で不妊治療を試みる際,第一にその方の腎のはたらきや力を考える

腎の陰と陽

 腎陰:

  • 腎陰はいのちを誕生させたり育む性質がある
  • 作物の種(いのち)は水(腎陰)を吸うことで発芽しようとする
  • エストロゲンが子宮内膜を増殖させることから,腎陰は現代でいうエストロゲンのような働きと考えられる
  • 腎陰には「卵胞を成熟させる栄養」「潤いを補うおりもの(頸管粘液)」「子宮内膜から分泌される子宮ミルク」と関係深い

 腎陽:

  • 腎陽はいのちを養ったりのびやかに成長させる性質がある
  • 水を吸った作物の種はお日様(腎陽)に照らされることだ芽吹くことができる
  • プロゲステロンが高温期での妊娠維持に関わることから,腎陽は現代でいうプロゲステロンのような働きと考えられる
  • 腎陽には「からだを温め高温期を維持する」「子宮内膜の血流とエネルギー代謝のアップ」と関係深い

 以上のことから妊娠と月経周期,腎陰と腎陽のはたらきがお解かり頂けたかと思います。

女性の不妊症に「子宿りのはり」

子宿りはり基礎体温

 子宿りのはりで月経周期にあわせて施術していくことで,妊娠までの道のりをできるだけ最短のゴールを目指します。『月経期』『卵胞期』『排卵期』『黄体期』によってからだの中でどのようなことがおこっているか考え,使用するツボや手技の組み合わせを変えていくのが子宿りのはりの特徴です。

『月経期』 きれいな子宮をつくる 

 月経期は妊娠に向けて子宮を新しくきれいにリセットする時期です。

  • 前周期で妊娠が成立しなかった子宮の古い血液と内膜を体外に排出させる
  • 月経3日目にはFSHの作用で卵巣の刺激がはじまりまだ小さな卵胞が排卵に向けて成熟をはじめる

 子宿りはりで月経期のときにできること

  • 骨盤内の循環をよくして月経による古い子宮内膜と血液が排出するのを助ける
  • 卵胞の成熟も始まっているので腎陰を補うツボも使って卵子の成長促進を図る

 月経期の養生

  • 月経によって血液が消耗しているので休息をしっかりとる
  • 子宮口が開いているので「冷え」が入ってきやすくなっているのでからだを冷やさないこと
  • 激しい運動や冷たいものの多飲などに注意

『卵胞期』 不妊治療でいちばん重要なとき

 月経あけで気持ちもからだも健やかですが卵巣の中では妊娠に向けてとても重要なことがおきています。

  • 卵胞の最終成熟がおきる
  • 成長している卵胞からエストロゲンが分泌される
  • 月経によって剥がれた子宮内膜が再生増殖する
  • エストロゲンの作用で排卵に近づくにつれておりもの(頸管粘液)が分泌される

 子宿りはりで卵胞期にできること

  • 月経で失われた血液を養えるよう,からだの血液養成機能をアップさせる
  • 養われた血液が子宮や卵巣に流れるよう骨盤内の血流を促進する
  • 卵胞の成熟を促すよう腎陰を補うツボを使う
  • 余計なストレスから卵巣や子宮,月経周期のリズムを守りたいので体内の循環が滞らないようにする

 卵胞期の養生

  • 卵胞の成熟のため,はやめに寝て卵巣の負担を軽くする
  • たまごや赤身の肉など質の良いたんぱく質を摂る
  • 火を通した緑黄色野菜もおすすめ

『排卵期』 LHサージにより排卵がおこる

 成熟しきった卵胞から卵子が飛び出て精子と出会うときです。

  • 排卵直前になるとおりものの量がMaxになる(ここでタイミングをあわせると妊娠しやすい)
  • エストロゲン値が200以上2日間続くと黄体形成ホルモンLHが分泌される(LHサージ)
  • 検査薬などでLHサージがはじめに確認されてから36時間くらいに排卵がおこる
    (ピークから10~12時間で排卵という説もある)
  • ピックアップされた卵子が卵管の中で精子と受精する
  • 排卵後の卵胞は黄体化しプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌する

 子宿りはりで排卵期にできること

  • 卵胞から卵子が飛び出す力が必要なので,からだがエネルギーを養えるよう促す
  • エストロゲン→プロゲステロンの連携をよくしてすみやかに高温期へ移行できるようにする
  • 排卵後から1週間以内に着床するので血流を少しよくしておく

 排卵期の養生

  • 妊娠へのプレッシャーが高まりはじめるのでリラックスする
  • タイミングや人工授精をされたらストレッチやウォーキングなど軽い運動をする
    (排卵を促す助けになる)
  • セロリ,ミントティーなど香りのよいものを摂る

『黄体期』 妊娠の成立と維持

 受精卵は卵管の中で分割が進み5~7日後に子宮にやってきます。

  • プロゲステロンの作用で子宮内膜の血流が加速される
  • 加速された血流によって代謝が促進され体温が上昇する
  • またプロゲステロンは子宮内膜の分泌腺を活発にする
  • 分泌腺からは栄養たっぷりの子宮ミルクが分泌される
  • ふかふかの子宮内膜に受精卵が着床すると,すぐに胎盤が形成されはじめhcgが上昇する
    (妊娠の成立)

 子宿りはりで黄体期にできること

  • 子宮内膜の血流がアップするよう骨盤内の循環をよくする
  • 腎陽のツボを補って高温期の維持を図る
  • 妊娠が継続するよう安定期に入るまで,安胎の施術をする

 黄体期の養生

  • 激しい運動を控えてリラックスする
  • ふだんからしている日常的な仕事などならOK
  • みかんなどのかんきつ類やミントティーなどの香りのよいもの
  • お腹が空きすぎないよう食事と食事の間隔に気を付ける

 子宿りのはり・きゆう 1回60分
  初見料 1,000円(税別)
    施術料 6,000円(税別)

まとめ

  • 「子宿りのはり」は陰陽論と女性ホルモン周期の中西融合した理論による施術法である
  • はやく赤ちゃんが授かりたい,すでに病院の治療をはじめている方にもおすすめ
  • 子宮と卵巣の妊娠力を効果的に高めることができる
  • 子宮筋腫など婦人病をともなう不妊治療にも用いることができる
  • 妊娠にかかわりが深い腎のはたらきが重要である
  • 月経期・卵胞期・排卵期と黄体期にあわせてツボと手技の選択を変えるのが特徴である

これはぜひやってほしい

 子宿りのはり・きゆうだけでは力不足なので、自分でできることを加えてください。

  • 1日30分のウォーキング(犬の散歩や買い物ついでではまったく効果なし)
  • 室内で踏み台昇降運動(徐々に時間を延ばして1日20分くらい)
  • 旬の食材をしっかり摂る(お腹に新しい命を宿すのだから生命力に満ち溢れているもの)

神奈川県藤沢市の「不妊鍼灸」はり・きゅう院Saras湘南は藤沢駅南口徒歩2分です。

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