よくある不妊症のお悩み

不妊の悩み鍼灸で解決

ご相談を受けた際、よく出てくる不妊治療でのお悩みです。

自然妊娠・タイミング・人工授精

月経痛がさほどきつくない、経血も少ない

 痛みも出血も少なく、人よりも月経の間はすごく楽と少しうれしそうに話される方がいます。しかしそれはとんでもない。子宮はその周期で妊娠が成立しないと溜まった古い血液とともに内膜を溶かしはがします。これが月経です。ですから月経は痛みがあるのがふつう、出血があって普通です。
 原因として子宮に集まる血流が悪いため血液が溜まりにくいのか、内膜があまり厚くならなかったことが考えられます。またクロミッドなどで連続して誘発していると希ですが子宮内膜が厚くなりにくいときがあります。排卵誘発のほうは病院との相談になりますが、血流のほうは鍼灸施術で流れを良くするほか血液をどろどろにしない食生活の工夫や運動でケアしましょう。

月経周期が不安定、どちらかというと長め

 通常月経周期は28日±7日が普通ですが、30日過ぎるようだと長めな気がします。またいつも30日ぴったりだったらまだよいのですが、33日だったり35日だったりばらつく傾向が多いです。逆に40歳台後半の方で25日とか21日がたびたびあると閉経に近いのかなと気がしますが、相談にいらっしゃる方にはあまりいらっしゃいません。ただ閉経が近いからといって卵子がまったくないというわけではないのでチャンスはあるはずです、即あきらめるという話ではありません。
 長い方は卵胞を成熟させる力が弱く、ゆっくりでも育ちきってくれればよいのですが未熟のまま排卵してしまっていることも考えられます。また月経のとき経血の量が少ない方は先に述べた子宮に集まる血流が悪く血液が溜まりにくいことも考えられます。
 対策としてじっくりからだ作りをするナチュラルな方法がありますが、時間をあまりかけたくないという方のほうが多いと思います。病院のDr.の治療方針になりますが、ホルモンを補充して周期を整えたり排卵誘発剤を使って卵巣を刺激してあげる方法もあります。ただし排卵誘発すると多胎妊娠などのリスクもありますので、しっかりDr.と相談しましょう。

排卵の様子がわからない、おりものが少ない

 排卵が近づくにつれておりもの(頸管粘液)が増えてきて、Maxになると1日~1日半くらいのうちに排卵が起こります。おりものがMaxのときにタイミングをあわせるともっとも妊娠する確率が高いです。が、おりものがまったく出ないという話を聞きます。どちらかというと気にしたことがなかったというケースのほうが多い気がします。下着につくくらいなら気づくはずですが、気にしないとわからないくらいの方が多いと思います。排卵日が近づいてきたら指にとって観察しましょう。びょーんと伸びるようになってきます。おりものの他に下腹部痛があったり頭痛があったりしますので体調の変化があるか自分自信を観察することが必要です。
 頸管粘液は卵胞の成熟過程で放出されるエストロゲンによるものです。したがって原因として体質的なこともありますが月経周期前半の過ごし方などが上げられます。月経あけでとても元気があるので夜更かしなどついつい平気でしてしまいます。そうすると卵胞の成熟に影響が出ることも予測できるので、睡眠をしっかりとって疲れやストレスをためないようにしてからだの元気をそのぶん極力卵巣に注ぐようにしましょう。

卵胞の発育が不安定、どちらかというとゆっくり

 卵胞の発育がゆっくりの方は育ち切れていればよいのですが、空胞や未熟卵の可能性は体外受精に進んで採卵してみないとわからないと思います。これも時間をかけたくないという方は、マイルドな排卵誘発法を試してみるのもよいと思います。1回2回やってうまくいかなくてあきらめたり別の病院を探しはじめたりする方がいますが、経験上そんなときも3回4回とやってみるとうまくいくことが多いです。ただし月経がはじまって経血が少なくなってきたらDr.に必ずお話ししてください。子宮内膜が薄くなっていることが考えられるので、誘発法を変えたりお休みしたりすることがあります。

体外受精

卵が採れない、採れても空胞や未熟卵

 排卵誘発の方法にはロング法やショート法のようなアゴニスト法の他アンタゴニスト法があります。これらは卵巣に対して積極的な刺激法ですが、マイルドな刺激法や自然周期での採卵を試みる時もあります。しかし当院にいらっしゃる方で積極的な刺激法を受けているのは30歳前後の方で、30歳以降の方はほとんどマイルドな刺激法です。培養や移植の技術が進歩してきたからなのか、たくさん採卵してストックしないようになってきたのでしょう。
 マイルド法ですが空胞や未熟卵になってしまうことがたまにあります。これも経験上の話ですが、誘発法のせいというよりも生活習慣やからだ作りによる影響の方が大きい気がします。実際1回2回で結果がでなくとも3回目や4回目で採れたということが多々あります。またお仕事の方をシフトやローテーションを変えてもらったらストレスや体が楽になったとか、ウォーキングやストレッチをやるようになったとかで卵が採れたというときもあります。仕事やストレスからの解放がいい結果に結びつくようです。運動療法も加えるとよいデータがでていると聞いたことがあります。1度や2度の失敗でめげたりしないようにしてください、どなたにもあることです。

子宮内膜が厚くならない

 卵胞の発育と内膜の成長は比例関係にあります。卵子が採りにくい体質など、どちらかというと採卵に問題を抱えている方に内膜の問題もあることが多いです。誘発法の影響だったりドミノ法をされているときにも見られます。先にも卵が採れないところで述べましたが、これも生活習慣やからだ作りによる影響の方が大きいこともあります。
 あるときこんなケースがありました。その方も卵が採れにくい体質でやっとのことで採卵できましたが、その後子宮内膜がなかなか厚くなりません。エストラーナテープを貼って治療されていたのですが、夏場にかぶれがひどくなったので自然周期での移植をすることになりました。ゆっくりですが厚みが出てくれて移植後陽性判定が出たのですが、残念なことにその時は流産してしまいました。その後再び採卵することができたのですが、またテープを貼っても厚くなってくれませんでした。前回の妊娠のことが浮かび上がってこの方は自然周期の方が調子が良いのではと思い、お話ししてみたらもう一度自然周期で様子を見てみるとDr.に相談してやってみることになりました。しかしそれでも厚くならず急きょテープと注射を追加したら何とか8ミリ以上になってくれました。そしてその周期で移植して陽性判定が出て無事卒業することができました。振り返ってみるとこの方は介護の仕事をされていて激務なようでしたが、最初の妊娠の時は比較的仕事が楽な時期だったそうです。今回も少し忙しさのヤマを乗り切るころの妊娠だったのでやはり体調面に左右されるのだなぁと思いました。
 体外受精は費用面からも見て1回1回を大事にしたいものです。体調管理やからだ作り、体力の回復など少しでもできそうなことを積み重ねて挑みましょう。

年齢による卵子の質の低下

 年齢はいつも気にせず施術しています。生殖医療の技術が進歩しているおかげです。
 卵巣の中の原始卵胞は女児として誕生した時点でおよそ200万個、思春期に達した時点で5~10万個まで減少します。誕生してから新たに作られることはありません。したがって20歳のころの原始卵胞と40歳のころでは20年の時間が過ぎてしまっています。当然原始卵胞の質の劣化はじゅうぶん予想されるのですが、そのすべてがそうであるとは限りません。その中に必ず状態のすごく良いものがいるはずなので、あとは排卵に向けてどういう風に卵巣の中で育ってくれてきたかです。ちなみに当院にいらしていた方で最高齢は48歳、妊娠されて無事出産されたのは45歳の方です。

まとめ

  • 子宮に集まる血流がよくないと、月経周期が長めになり卵子の成長や子宮内膜の厚みに影響が出る。
  • 誘発方法によって空胞や未熟卵になることもあるが、1度や2度でだめだとあきらめないこと。
  • 生活環境や体調管理の影響はよく出る。採卵や子宮内膜に問題がある方はもう一度見つめなおすこと。
  • 年齢による卵子の質の低下の懸念は、卵巣の中に状態のよい原始卵胞が必ずあるはずなので気にすることはない。

追伸 ぜひ取りいれてほしいこと

病院に通うだけでなく、ぜひご自身でもはじめてみましょう。

  • 1日30分のウォーキング(犬の散歩や買い物ついでではまったく効果なし)
  • 室内で踏み台昇降運動(徐々に時間を増やして1日20分くらい)
  • 旬の食材を積極的に摂る(お腹に新しい命を宿すので生命力に満ち溢れたものを)

神奈川県藤沢市の「不妊鍼灸」はり・きゅう院Saras湘南は藤沢駅南口徒歩2分です。
ご予約・質問は下記フォームよりお問い合わせください。